高齢者のレクリエーションで気をつけるべきこと

人が高齢になると、身体を動かす機会は少なくなり、老化の影響から運動にも消極的になってしまいます。
人は長く動かないでいると骨や筋肉はどんどん痩せ細り関節も硬くなって、またさらに運動量が減ってしまうという悪循環に陥ってしまいます。

そんな中、身体を動かすレクリェーションは、適度な運動を取り入れ、この悪循環を断ち切る効果があるものです。また、既に障がいがある高齢者にとっても、リハビリで身体機能の維持・向上を目指せるという側面があります。

介護現場の多くでは、このレクリエーションを実施しており、利用者の身体機能のレベルや目標を考慮した上で、意欲をもって参加してもらえる工夫をすること、安全に配慮することが求められます。

ちなみにレクリエーションでは、利用者全体に目を向けた上で難易度が設定されています。もし、能力に合わない内容であれば、参加者を退屈させてしまったり、劣等感を感じさせてしまうことになってしまいます。
そのため、介護職員は、レクリエーション中の皆の様子に目を配りながら、プラン通りで問題ないのかを観察することが求められます。

また、当人の意欲を高めるための声掛けも大切になってきます。盛り上げようとするあまり、馴れ馴れしくなりすぎないように声掛けをするのがポイントです。
そして、表情などをみながら、つらそうでないか、疲れていないかなども確認しましょう。それを考慮した上で、休憩を入れたり、内容を変更したりと臨機応変に対応することも重要です。

ただ、遊んでいるだけのように見えるレクリエーションですが、高齢者を相手にする場合はそれだけ神経を使わなければなりません。高齢者一人一人が心の底から安心してレクリエーションを楽しめるよう、上記のような細心の注意を払うよう心がけるようにしましょう。